能島城の北方約1kmに位置する見近島は、能島村上氏の物流基地としての役割を担っていた。集落の跡からは、大名の館にも匹敵する質と量の貿易陶磁器や、備前焼などの流通品が出土した。
能島村上氏の村上雅房の菩提寺とされる禅興寺。伯方島にあるこの寺の墓所には大楠がそびえ、その根元に雅房夫妻の墓があったと伝えられている。